作者ページ
東 めぐみ(結菜)さんの作者ニュース
我が子黎次郎は渡さぬ―無残、泉水は幼い息子との別離を決断
こんばんは。
江戸の泰雅の意を受けた家老脇坂がついに月照庵にやってきました。
ですが、流石に泉水は武家の娘であり妻です。
あれほど泰雅を嫌い恐れ、逃げ回っていても、いざとなると、
―最早、逃げも隠れも出来ぬ。
と、潔く覚悟を決めて対面します。
まだ、この時点では来訪者は脇坂であるとは判らず、
もしや泰雅であった可能性もあるわけです。
あれほど避けていた夫と対峙することを即断した彼女はやはり
関ヶ原を果敢に戦った三河武士の末裔、武門の女の血が流れているのだと
思います。
更に脇坂は泰雅のただ一人の子であり、榊原家の嫡子である黎次郎を渡せと
泉水に迫ります。
皆様、泉水が単なる自分勝手な―今で言えば自己チューな女でないことは
幼い息子を脇坂に託したことでお判りいただけることと思います。
もし泉水が自分のことしか考えられない女であれば、
間違いなく可愛い盛りの赤ん坊を手放しません。
泉水は脇坂の説得により
榊原家と黎次郎の将来のため、幼い息子を手放す決意をしたのです。
泉水は武家にとって後嗣がどれだけ大切かをよく理解しているからです。
やはり、どこまでいっても、武家の女なのですね。
江戸の泰雅の意を受けた家老脇坂がついに月照庵にやってきました。
ですが、流石に泉水は武家の娘であり妻です。
あれほど泰雅を嫌い恐れ、逃げ回っていても、いざとなると、
―最早、逃げも隠れも出来ぬ。
と、潔く覚悟を決めて対面します。
まだ、この時点では来訪者は脇坂であるとは判らず、
もしや泰雅であった可能性もあるわけです。
あれほど避けていた夫と対峙することを即断した彼女はやはり
関ヶ原を果敢に戦った三河武士の末裔、武門の女の血が流れているのだと
思います。
更に脇坂は泰雅のただ一人の子であり、榊原家の嫡子である黎次郎を渡せと
泉水に迫ります。
皆様、泉水が単なる自分勝手な―今で言えば自己チューな女でないことは
幼い息子を脇坂に託したことでお判りいただけることと思います。
もし泉水が自分のことしか考えられない女であれば、
間違いなく可愛い盛りの赤ん坊を手放しません。
泉水は脇坂の説得により
榊原家と黎次郎の将来のため、幼い息子を手放す決意をしたのです。
泉水は武家にとって後嗣がどれだけ大切かをよく理解しているからです。
やはり、どこまでいっても、武家の女なのですね。
| 関連小説リンク |