作者ページ
レイ(りょう)さんの作者ニュース
行き詰ってます 2
――――――――――――――――――――
現の後(うつつののち)(佐伯Side)
――――――――――――――――――――
私はあの忌々しい空間から1秒でも早くお嬢様をお救いしたかった。
あの女は誰だ?
私は帰ってからすぐにあの女の事を調べようと心に決めた。
お嬢様を傷つけるものは何者であっても許さない。
それがたとえお仕えするお嬢様の旦那様であれ…
旦那様の愛人であれ…
気丈に私の前を歩くお嬢様の肩がかすかに震えている…
おそらく…
私は伏し目がちにお嬢様の後に付き従った。
そして、程なくしてお部屋の前に到着する。
「お嬢様、お休みなさいませ…」
私に背中を向けたままお嬢様がご自分のお泊まりの部屋に
足を踏み入れたので、今日はゆっくりと休んでください…
そう思いながら私はそのドアの前で立ち止まり頭を下げた。
その途端、突然私は手を掴まれその部屋に引きずり込まれる。
冷たくなったその掌に触れてハッとして顔を上げると、
視界に入ったのはお嬢様の涙。
「さえき…
慰めて…」
私の手を強引に握り締め、ドアを乱暴に閉めた。
その切ない涙に、奴への憎しみを深めながら、
「かしこまりました。お嬢様の望みとあらば…」
その夜、私は自分の部屋に戻ることはなかった。
――――――――――――――――――――――――――――――――――
ちなみにこの番外編公開のニュースは、
内容をまとめて作品として公開することになりましたら、
予告の後削除します。
ご了承ください。
現の後(うつつののち)(佐伯Side)
――――――――――――――――――――
私はあの忌々しい空間から1秒でも早くお嬢様をお救いしたかった。
あの女は誰だ?
私は帰ってからすぐにあの女の事を調べようと心に決めた。
お嬢様を傷つけるものは何者であっても許さない。
それがたとえお仕えするお嬢様の旦那様であれ…
旦那様の愛人であれ…
気丈に私の前を歩くお嬢様の肩がかすかに震えている…
おそらく…
私は伏し目がちにお嬢様の後に付き従った。
そして、程なくしてお部屋の前に到着する。
「お嬢様、お休みなさいませ…」
私に背中を向けたままお嬢様がご自分のお泊まりの部屋に
足を踏み入れたので、今日はゆっくりと休んでください…
そう思いながら私はそのドアの前で立ち止まり頭を下げた。
その途端、突然私は手を掴まれその部屋に引きずり込まれる。
冷たくなったその掌に触れてハッとして顔を上げると、
視界に入ったのはお嬢様の涙。
「さえき…
慰めて…」
私の手を強引に握り締め、ドアを乱暴に閉めた。
その切ない涙に、奴への憎しみを深めながら、
「かしこまりました。お嬢様の望みとあらば…」
その夜、私は自分の部屋に戻ることはなかった。
――――――――――――――――――――――――――――――――――
ちなみにこの番外編公開のニュースは、
内容をまとめて作品として公開することになりましたら、
予告の後削除します。
ご了承ください。
| 関連小説リンク |