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こんにちは。

　意味深なタイトルを掲げてしまいました―汗

　今日は拙作の文中の言葉を使いたいと思います。

―めぐり逢い、恋に落ち、憎しみの焔に二人して灼き尽くされ、共に煉獄に堕ちる
　つまりは、それが泰雅と和泉の宿命であったともいえます。

―泉水はやはり、その行く先を自分自身の眼で見届けねばならないだろう。河がやがては大海へと注ぐように、我が身のさだめが一体どこに向かって流れ着くのかを見極めねばならない。

　更新するために読み返している作者ですが、実はここに来るまでは色々と葛藤がありました。
　書き上げた直後や執筆中はそうでもないのですが、書き上げてから一定の年月が経つと、自分の作品ながら第三者的に見るようになるもので、、、
　しかし、今日の時点で迷いはなくなりました。
　最早、ここまで来たら、誰が良いか悪いかではないような気がするのです。
　それぞれの人物に気持ちがあり、言い分がある―、
後はただ和泉と泰雅の宿命、運命が流れゆきつく先を見届けるのみという心境に
なっています。

ただ、私はこうも思うのです。

―世の中は不昧因果の歯車や　善し悪しともにめぐり果てぬる
　かつて豊臣秀吉が我が子秀頼が生まれたとき、既に跡継ぎと決めていた甥の秀次を
切腹させ、更にはそのたくさんの妻妾や幼い子らを処刑したときに都にはやった落首です。
良い事も悪いことも必ずいずれは自分の身に返ってくるという意味ですが、
泰雅にせよ和泉にせよ、それぞれはその因果応報の法則を逃れることはできません。
小説世界だけでなく、私達が生きる現実もそのようなものだと思います。



　

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