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こんにちは。

　外伝第三話、いかがでしたでしょうか？

　ここでは、更に大人の女性としてたくましく、したたかになった
　泉水が少しでも感じていただけたら良いなぁと思います。

　最早、泰雅に無理強いされて泣いていた少女の頃の面影はまったく
　ありません。
　
　この維助さん、年は若いですが、私はなかなか見所のある男だと思います。　
　過去の男たちの中では、兵庫之助にいちばん近いタイプかも、、、

　泉水と維助の年齢差は八歳、
　男の方が泉水に惚れ込んでいるのですから、子連れ再婚という道も
　あったかと思います。
　しかし、泉水は維助の想いを知りながら、彼に一度も好きだと言わせることなく
　やんわりと遠ざけました。
　その裏には、亡き兵庫之助をいまだに忘れ得ぬことももろん、あったでしょうが、
　やはり、未来ある若い男に自分ほど過去のある女は重たすぎるという
　判断があったろうと思います。

　作者なのに、こういう言い方はヘンですが、
　この時点では、泉水は維助を好きかどうかというよりは、
　好きになる手前で、自分の心が女として動くことを泉水自身が
　禁じたように思います。
　やはり維助にはふさわしい無垢な若い娘と一緒になって欲しいと
　願ったからです。

　しかし、維助は結局、泉水への恋を貫きました。
　
　本編で色々な愛の形を描きましたが、
　作者がこの物語で到達したのが、この維助の愛し方でした。
　
　　明日から外伝第四話に入ります。

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