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東 めぐみ(結菜)さんの作者ニュース
姫を頼みます―泉水を託して逝った貴美子
こんにちは。
ちょっと切ないですね。
時橋が何故、あれほど泉水を慈しんで育てたか、
その裏には、このような事情もあったのです。
さて、話は変わりますが、
貴人の御子の乳母に選ばれるというのは大変栄誉なことであり、
また、乳母の夫や子、ひいては一族にも出世のまたとないチャンスで
ありました。
実在したあの女傑春日局は三代将軍家光の乳母ですが、
お福と呼ばれていた当時、今度生まれる御子の乳母に内定した時、
夫にこう言い放ったそうです。
―生まれたるばかりの我が子を置いて一生奉公に出るからには、せめて子の
出世のためにできることをしてやらねばなりませぬ。
言葉どおり、春日局の息子たちは皆、家光の信頼厚く出世しました。
春日局は家光から母のように慕われていて、大奥においてもその権勢は
絶大なものでした。
しかし、一族が栄達したその一方では、まだ幼い我が子を乳母に託し、自分もまた乳母として養い君に仕えなければならなかったという背景もあったのですね。
ちょっと切ないですね。
時橋が何故、あれほど泉水を慈しんで育てたか、
その裏には、このような事情もあったのです。
さて、話は変わりますが、
貴人の御子の乳母に選ばれるというのは大変栄誉なことであり、
また、乳母の夫や子、ひいては一族にも出世のまたとないチャンスで
ありました。
実在したあの女傑春日局は三代将軍家光の乳母ですが、
お福と呼ばれていた当時、今度生まれる御子の乳母に内定した時、
夫にこう言い放ったそうです。
―生まれたるばかりの我が子を置いて一生奉公に出るからには、せめて子の
出世のためにできることをしてやらねばなりませぬ。
言葉どおり、春日局の息子たちは皆、家光の信頼厚く出世しました。
春日局は家光から母のように慕われていて、大奥においてもその権勢は
絶大なものでした。
しかし、一族が栄達したその一方では、まだ幼い我が子を乳母に託し、自分もまた乳母として養い君に仕えなければならなかったという背景もあったのですね。
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