作者ページ
レイ(りょう)さんの作者ニュース
もう少しで…2
――――――――――――――――――――
現の後(うつつののち)(佐伯Side) 続き
――――――――――――――――――――
「今日も…
このまま、いてくれるのよね?」
快感でとろんとした目のお嬢様があられもない姿のまま囁いた…
「お嬢様がお望みなら…」
私は微笑み返して、その艶めいた躰を隠すように布を肩まで掛け、
ベッドの端に座り…
愛おしい頭に掌を伸ばした。
サラサラで短めの髪を、掌でゆっくり何度も何度も撫でつけると…
安心したように瞼を伏せ、躰の力を抜いた。
程なくして穏やかに微笑みながら規則的な息を吐き出す音を耳にした私は、
それでももう少しお傍にいたくて…
知らぬ顔をしたままその髪の感触を味わっていた。
お嬢様が…
聡美様が愛おしい。
こうやって慰めて差し上げることができるのは、
私にとって無上の喜びだから…
これ以上何かを望むことはもうない。
若い頃は抑えきれない衝動で、その壁を超えられないことに、
イライラしてしまうこともあった。
ここまでお慰めすることを許されているのだから
思いを遂げるために、勢いで最後までシテしまえばいいのだろうが…
あれほどの眼力を持つ大旦那様の目を誤魔化す自信はなく、
なにより、お嬢様がそれを望んでおられないような気がして…
その一線を超えることはできなかった。
――――――――――――――――――――――――――――――――――
今回で終了の予定でしたが…
もう1回分書けてしまいました(笑)
なので「完」まではもう少しお待ちください。
次回は本当に番外編終了になります。
佐伯とお嬢様の世界はいかがでしたでしょうか?
よかったら感想をいただけると…
嬉しいです。
ちなみにこの番外編公開のニュースは、
内容をまとめて作品として公開することになりましたら、
予告の後削除します。
ご了承ください。
現の後(うつつののち)(佐伯Side) 続き
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「今日も…
このまま、いてくれるのよね?」
快感でとろんとした目のお嬢様があられもない姿のまま囁いた…
「お嬢様がお望みなら…」
私は微笑み返して、その艶めいた躰を隠すように布を肩まで掛け、
ベッドの端に座り…
愛おしい頭に掌を伸ばした。
サラサラで短めの髪を、掌でゆっくり何度も何度も撫でつけると…
安心したように瞼を伏せ、躰の力を抜いた。
程なくして穏やかに微笑みながら規則的な息を吐き出す音を耳にした私は、
それでももう少しお傍にいたくて…
知らぬ顔をしたままその髪の感触を味わっていた。
お嬢様が…
聡美様が愛おしい。
こうやって慰めて差し上げることができるのは、
私にとって無上の喜びだから…
これ以上何かを望むことはもうない。
若い頃は抑えきれない衝動で、その壁を超えられないことに、
イライラしてしまうこともあった。
ここまでお慰めすることを許されているのだから
思いを遂げるために、勢いで最後までシテしまえばいいのだろうが…
あれほどの眼力を持つ大旦那様の目を誤魔化す自信はなく、
なにより、お嬢様がそれを望んでおられないような気がして…
その一線を超えることはできなかった。
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今回で終了の予定でしたが…
もう1回分書けてしまいました(笑)
なので「完」まではもう少しお待ちください。
次回は本当に番外編終了になります。
佐伯とお嬢様の世界はいかがでしたでしょうか?
よかったら感想をいただけると…
嬉しいです。
ちなみにこの番外編公開のニュースは、
内容をまとめて作品として公開することになりましたら、
予告の後削除します。
ご了承ください。
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