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こんにちは。

　薫子はまさに、このセリフ（ニュースタイトル）が小平太に
　言いたかったのだと思います。

　きっと捨て子だった小平太を育てた和尚さんも
　彼に盗人になることなど、望みはしなかったでしょう。

　どれだけ理屈で飾っても、
　盗みは盗み、悪事は所詮悪事です。
　小平太がそのことに気づいてくれれば良いのですが―。

　さて、この辺りを描くにつけ、少し資料を調べました。
　この時代、貴族と農民（庶民）の貧富の差は激しく
　貴族たちはご馳走を食べ、優雅な生活を送っていましたが、
　庶民たちその陰で貧しさに喘いでいたようです。
　住み慣れた村や生活を捨て、流民となる農民も多かったと
　記載されていました。
　何となく、やりきれない気分になった作者でした。
　髭切こと小平太のやるせなさも少しだけ理解できたように思えました。
　

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