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こんにちは。

　承平さんの哀しみも何となく判るような気がします。
　血を分けた実の祖父と孫でありながら、
　腹の底を探り合うなんて、淋しいですよね。

　そして、今日は帝に強い影響力を与える、もう一人の人物が
　登場します。
　皇太后、つまり承平さんのお母さんです。
　早婚の当時なので、21の息子がいてもまだ38歳と若い。
　ですが、若々しく、たおやかなこの貴婦人にも道嗣の娘らしく、
　気性の激しい策謀家のところがあるようで、
　それがまた若い帝の哀しみの一つとなっています。

　

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