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信頼は打倒悪家老の計略を着々と進めているようです。
そのためには、まず、悪家老本人に信頼が今までどおり【バカ殿】
だと思い込ませておくことが必要なのですね。

さて、バカ殿なのかどうかは判りませんが、
政治に熱心でなく、重臣に任せきりなお殿様は時代劇でもよく見かけます。
信頼の頼母への科白のように【良きに計らえ】、なんでも
適当にしておけ、というのが決め科白。

実際の歴史でも江戸幕府四代将軍家綱は、いつも側用人が何を聞いても
【そうせい】しか言わなかったとか。
つまり、そうしてくれ、という意味です。
なので、家綱のことを庶民は【そうせい公】とか【下馬将軍】とひそかに
揶揄して呼んだといいます。

また、作中で少し出てきた七歳で亡くなった幼い将軍のモデルは
七代将軍家継です。
家綱はたぶん、五歳くらいで将軍となり八歳くらいで亡くなりました。
家継の後が暴れん坊将軍で有名な吉宗です－笑。

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