読んでいて苦しくなる、愛に焦がれて一途に求める主人公の物語……間違いなく純愛です。ヒューマンジャンルでもありました。
中盤までとにかく主人公が悲劇のヒロインで、ただよく似た家庭は現実でも珍しくないだろうし、どろどろしたリアリティ描写は、読んでて胸糞悪かったです。(作者様の力量に感服!)
精神的逆転劇試みからの運びが爽快でした。的を得た心理描写に読み手まで喜怒哀楽させられて、どんな境遇でも心はキラキラな主人公に起きた奇跡、第三者に善悪を決める権利はないと改めて感じさせられました。22ページは女子なら刺さるものがあります。水や太陽、この主人公の場合、それが◯◯だったんだな。番外編もエモかったです。
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