完結おめでとうございます。
300字で短評するには、あまりにも人間模様が複雑な物語でした。誰が最大の加害者、誰が最大の被害者、そんな単純な善悪の区別をつけることすら意味のないことに思えてきます。
主要人物の全員が、形こそ違えど禁断に手をかけているのもまた興味深く、不倫のみにとどまらず多様なテーマに切り込む辺りにも感嘆しました。
小説というよりは、毒の効いた道徳の教科書といった印象を受ける作品でした。
他の不倫物とは一線を画する秀作です。
作者ページ
ひすさんのレビュー一覧
読者を飽きさせないストーリー展開は、ページをめくる手を操るようで、時の流れを忘れさせます。就寝前に読む場合は、睡眠時間を削る覚悟がないと読むべきではないでしょう。
時間に余裕があるなら、秋の夜長の共に最適です。
迷える子羊のような登場人物達の人間模様は、人間が持つ弱さや醜さを映すようで、決して綺麗とは言えない内容がまた読者を惹き付けるのだと思います。
富と地位を得ても…
その傘の下で虚勢を張っても…
二枚舌の愛に安息を求めても…
弱き者達が迎える結末を楽しみにしています。
1日遅れましたが、2回目のピックアップおめでとうございます。
時間に余裕があるなら、秋の夜長の共に最適です。
迷える子羊のような登場人物達の人間模様は、人間が持つ弱さや醜さを映すようで、決して綺麗とは言えない内容がまた読者を惹き付けるのだと思います。
富と地位を得ても…
その傘の下で虚勢を張っても…
二枚舌の愛に安息を求めても…
弱き者達が迎える結末を楽しみにしています。
1日遅れましたが、2回目のピックアップおめでとうございます。
『初々しい少女期は、儚くも短い…。
"旬"を過ぎた者は、素振りや服や嗜好を真似ても、到底優る事は愚か、肩を並べることすらあり得ない。』
この作品の魅力は、作中のこの言葉に凝縮されているように思います。
少女の汚されたあまりにも尊い刹那は、もう二度と戻る事はない。その無情を、下衆極まる鬼畜達が醜く彩っています。絶妙な胸糞悪さが随所に輝いていました。
少年の愛が少女の心を照らす事を願うばかりです。
甘いだけの物語に飽きた方にお薦めの異彩を放つ作品でした。
"旬"を過ぎた者は、素振りや服や嗜好を真似ても、到底優る事は愚か、肩を並べることすらあり得ない。』
この作品の魅力は、作中のこの言葉に凝縮されているように思います。
少女の汚されたあまりにも尊い刹那は、もう二度と戻る事はない。その無情を、下衆極まる鬼畜達が醜く彩っています。絶妙な胸糞悪さが随所に輝いていました。
少年の愛が少女の心を照らす事を願うばかりです。
甘いだけの物語に飽きた方にお薦めの異彩を放つ作品でした。
悲しいほどお天気(非公開)
[評価] ★★★★★
[評価] ★★★★★
悲しいほどお天気(非公開)
[評価] ★★★★★
[評価] ★★★★★
恋の始まりや、幸せになっていく課程を扱うのが一般的なケータイ小説にあって、終わる事が前提の設定は斬新に映りました。
仮面を被る事の息苦しさに辟易した夫。終わりゆく虚飾の幸せを前に為す術もない妻。謎を示す描写も散見され、『終わり』をどう書いていくのか非常に気になります。
まだ幼い姉妹の言動からは、まるで思春期の少女が書いているかのようにリアルで繊細な印象を受けました。それを表現できる才能を羨ましく思います。
仮面を被る事の息苦しさに辟易した夫。終わりゆく虚飾の幸せを前に為す術もない妻。謎を示す描写も散見され、『終わり』をどう書いていくのか非常に気になります。
まだ幼い姉妹の言動からは、まるで思春期の少女が書いているかのようにリアルで繊細な印象を受けました。それを表現できる才能を羨ましく思います。
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