再掲レビューです。
期間限定で一緒に暮らすことになった、第一印象から失礼で不遜な男。
全裸を見せつけたり急に迫ったり、会う度からかい腹立つ発言を繰り返す彼は、実は『緊縛師』と呼ばれる人間だった。強がりな彼女と、飄々としながらも悩める彼。過去に囚われている二人が不器用ながらも一歩を踏み出す恋愛小説です。
縄の描写は圧巻のひと言。主人公が初めて緊縛を目にするシーンも縄を味わうシーンも、読み終えた瞬間ため息を吐きました。感情が少しずつ揺らいでいくのがじんと染み渡りました。囚われの過去が背中を押す一幕が、私はとても好きです。しっかり、しっとりとした読み応えをお求めの方にぜひお読み頂きたい作品です。
作者ページ
西条彩子さんのレビュー一覧
[評価] ★★★★★
夜露に濡れたような湿度と冷たさと、それをそっと拭ってくれるあたたかさが漂う。そんな印象をこの作品に持っています。
まだ途中ではあるのですが、ついついレビューがしたくなりました。
読んで数行で、力のある作品であることがわかります。
私も作中で持ち出す程度には蒸留酒が好きなのですが、その香りや味の描写が秀逸で、飯テロならぬ酒テロ。
バーに入るとふと、この作品とカウンターの向こうにいる西嶋の姿が浮かびます。
彼らの行く末、最後まで見守りたいと思います。
まだ途中ではあるのですが、ついついレビューがしたくなりました。
読んで数行で、力のある作品であることがわかります。
私も作中で持ち出す程度には蒸留酒が好きなのですが、その香りや味の描写が秀逸で、飯テロならぬ酒テロ。
バーに入るとふと、この作品とカウンターの向こうにいる西嶋の姿が浮かびます。
彼らの行く末、最後まで見守りたいと思います。
イヴのめざめ -Innocent Lust-(非公開)
[評価] ★★★★★
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