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eyes to me~私を見てsecond―愛は無敵―
第5章 眼差しのテンプテーション
「むっむむ!むにゅーむんむにむにあっらみゃみゃりむゃにゃいの――!バキャア!」
言いかけた言葉の先を催促した癖に、綾波は美名の唇を指で摘まんだままだ。
真っ赤になりながら必死に抗議する彼女を、綾波は可笑しそうに見る。
「昨夜のエッチだけじゃ足りないに決まってるわ~バカア?……と言ってるのか?」
「ふぐ――っ!ちみゃう――!」
首をブンブン振る美名の唇から指を離すと、綾波は顎を掴みチュッと音を立てキスした。
「――っ」
ますます紅くなり唖然とする美名をよそに、彼は山盛りのサラダを口に運び頷く。
「うん、サラダもまあまあだな……ほら、お前も食え。炭水化物だけじゃなくビタミンも摂れよ」
「は、はいっ」
美名がフォークで豆サラダを掬い口に含むと、また彼がさらりと爆弾を落とす。
「――しっかり食べないと丈夫な赤ん坊を産めないからな」
「――!!」
美名は、豆を喉に詰まらせそうになり胸を叩いた。