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eyes to me~私を見てsecond―愛は無敵―
第5章 眼差しのテンプテーション
「だ、だって!写真だって下から撮らないでしょ普通――!正面か気持ち上からとか斜めだとか……下から見られたら……は、鼻の穴まで見えちゃうし……
しかも、すっぴんだし……てキャアッ」
綾波は、突然起き上がると美名の腕を掴み荒々しく唇を奪った。
低血圧で朝が弱い美名だが、彼の烈しいキスで一気に目が覚めてしまう。
彼が先程飲んでいたドリンクだろうか。
まるで強い酒か媚薬の様に、美名の身体を熱く火照らせた。
「ん……んん……」
綾波はようやく唇を離すと、額を軽くぶつけ、そのままの体勢で美名を見詰めた。
切れ長の瞳に射抜かれ、胸が高鳴るのが止まらない美名は、やっとの思いで呟く。
「……だ、だから……は、恥ずかしい……の」
綾波は、瞬間目尻を下げて吹き出した。