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eyes to me~私を見てsecond―愛は無敵―
第5章 眼差しのテンプテーション
彼の笑みに美名はドギマギしたが、それを誤魔化すように紅茶を煽り、その熱さに目を白黒させ、口を押さえる。
「――!あつっ……」
「慌てるからですよ……大丈夫ですか?」
「ふむむ……ひゃいっ」
美名は、口を覆ったまま頷くが、日比野がその手を掴み美名の唇を指でそっとこじあける。
「――っ!?」
驚く美名に、彼はさらりと言った。
「舌を火傷したかも知れませんね……冷やしましょうか……」
「ひぇ?」
彼は、身を屈め口を開けて美名の舌先を舐めようとするかのように自分の舌を出す。
「――!ぎゃぎゃぎゃ――っ!!きゃ――っ!!」
美名は、思い切り彼を突き飛ばしてしまった。