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eyes to me~私を見てsecond―愛は無敵―
第5章 眼差しのテンプテーション


 綾波は、美名に"付いてこい"と言ったが、三広がどうやら綾波と二人で話をしたい風な素振りを見せていたし、美名は美名で、日比野に謝罪をしなければと言い張り、ホテルに残ったのだ。


 騒ぎを聞き付けて柳も駆け付けてその場に居たので、綾波も"日比野と二人きりでないなら、いいだろう"と思い、美名を残したのだ。



 それから応接に三人で居たのだが、柳は他の業務が立て込んでいるらしく直ぐに仕事へ戻ってしまい、日比野と美名だけになってしまったのだった。



 美名は、あの口付けの記憶が現実なのか白昼夢か何かなのか未だに確信が持てない。


 自分から日比野にその真偽を問いただす勇気も持てずにいる。


 そんな状況なのに、二人きりで部屋の中で過ごすというのは美名にはかなりキツい。



(ああ……剛さん、早く戻ってきて――!)



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