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eyes to me~私を見てsecond―愛は無敵―
第5章 眼差しのテンプテーション
「危険……って……そ、そんな事をすれば貴方だって――」
青ざめ唇を震わせながら懸命に気丈に振る舞おうとする美名を見て、日比野はゾクリとする。
彼女は精一杯、日比野に凄んでいるつもりで"私は貴方の意のままにはならない"と態度で示しているのだろうが、日比野からすれば、そんな抵抗が可愛く見えて仕方がない。
――今は綾波に向いているその恋情を、近い内に此方へ向かせて、彼女を思う様にこの手で愛してやる……
日比野は邪(よこしま)ではち切れそうなその欲望を、優雅で清涼な魅力的な笑顔で隠した。
「そうですね……嫌がる貴女に何かをすれば、それは不味い……だが同意の上ならどうかな……?」
涼やかな声で、その印象とはかけ離れた言葉を言い、美名を唖然とさせる。
「な、何をバカな事!同意なんてっ」