この作品は18歳未満閲覧禁止です

  • テキストサイズ
eyes to me~私を見てsecond―愛は無敵―
第6章 リトルプリンセスとプリンスの憂い



 すると、奥のスタッフルームから柳が血相を変えて飛んで来た。



「灰吹様っ!どうされましたか?」


「い……たた……な、何でもありませ……」



 美名は、手を押さえその場にうずくまり引きつる笑顔で取り繕うが、本来の自分の目的を思い出し、痛みを堪え立ち上がりキッと唇を噛む。



「日比野チーフとお話は済みましたか……?」



 柳が首を傾げて訊ねると、美名は大きく頷いた。



「――ハイッ!済みました済みました――!」


「日比野チーフは……お優しいから先程の事は何も気にしていないと思いますが……」


「そうですねっ!日比野さんはお優しくてムカつき――
……はああああっ?お優しいっ!?」



 美名が目を剥くのをよそに、柳は両手を胸の前で組み頬を染めてうっとりしている。



「日比野チーフは、スタッフ達の憧れで御手本なんです……大きな仕事から雑務に至るまで、完璧にこなすばかりか、スタッフ一人一人をちゃんと見ていてくれて……」


「う……へ……ほ~……そ、そうなんですね……」



 美名は、日比野の苦情を言うつもりが出鼻をくじかれてしまい、モゴモゴと口ごもった。

/210ページ
無料で読める大人のケータイ官能小説とは?
無料で読める大人のケータイ官能小説は、ケータイやスマホ・パソコンから無料で気軽に読むことができるネット小説サイトです。
自分で書いた官能小説や体験談を簡単に公開、連載することができます。しおり機能やメッセージ機能など便利な機能も充実!
お気に入りの作品や作者を探して楽しんだり、自分が小説を公開してたくさんの人に読んでもらおう!

ケータイからアクセスしたい人は下のQRコードをスキャンしてね!!

スマートフォン対応!QRコード


公式Twitterあります

当サイトの公式Twitterもあります!
フォローよろしくお願いします。
>コチラから



TOPTOPへ