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eyes to me~私を見てsecond―愛は無敵―
第6章 リトルプリンセスとプリンスの憂い

「灰吹様……?」
その溜め息を聞きつけ、柳は心配そうな瞳を美名に向ける。
「あ……っ……お忙しい処をすいませんでした……柳さん、頑張って下さいね?ほほほ……」
取って付けた笑いを付け加え、顔をひきつらせて柳から背を向け、美名は部屋へ戻ろうとエレベーターへ向かった。
「ありがとうございます!!」
柳は深々と美名の後ろ姿に礼をするが、頭を上げると首を傾げ呟いた。
「あれ……結局、灰吹様のご用って何だったのかしら?」

