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eyes to me~私を見てsecond―愛は無敵―
第6章 リトルプリンセスとプリンスの憂い
「あ――っ!!もう!!」
美名は、キレ気味に叫び本とバニッぴーをソファに乱暴に放り、髪をくしゃくしゃと指で乱す。
「よし――っ!!ホテルの中にアミューズメントコーナーがあったわよね!!どうせ剛さんもいつ帰るか分かんないし……ちょっと遊んでこようっと!!」
バッグを持ち「恋するcherry soda」を口ずさみながら、美名は部屋から出ていった。
部屋を立ち去った直後、ソファに置きっぱなしのスマホが綾波からの着信で震えていた事を、美名は知るよしも無かった。