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eyes to me~私を見てsecond―愛は無敵―
第6章 リトルプリンセスとプリンスの憂い
「ひで――よ綾ちゃん!自分は美名ちゃんと幸せだからって――」
「お――そうだな幸せだな~幸せ過ぎてホテルの部屋の中で竜巻が起こりそうな勢いだぞ」
「なんだよそれ~」
真顔で言う綾波に三広はクスリと笑うが、直ぐに真顔になって頭を垂れた。
「ごめん……綾ちゃん……俺……綾ちゃんに甘えてばっかりで……しっかりと桃ちゃんを捕まえてなきゃならないのに」
「まあまあ、本気で女に惚れて本気で向き合えば色々な事があるさ……」
綾波は三広の綺麗なマッシュヘアーを指で一掴みし軽く引っ張り、頭をコツンと叩いた。
素直な彼が微笑ましくて優しい目を向けるが、三広の言う「捕まえる」というワードが引っ掛かった。