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eyes to me~私を見てsecond―愛は無敵―
第6章 リトルプリンセスとプリンスの憂い
――――
「あ~あ……」
桃子は一人キャラメイトの一階の新刊コミックコーナーで平積みにされている『純恋(あい)、いつまでもキミと』という今一番嵌まっている少女漫画を手にとってはまた戻すという動作を幾度となく繰り返していた。
ホテルを飛び出してそのまま静岡へ帰ろうかと思ったが、折角東京に出てきてキャラメイト本店に寄らないのは勿体無いと寄り道しているのだ。
大の仲良しのマイカに何かここでお土産も買って行こうと色々物色していたら、大好きなコミックの発売日なのを思い出してついでに買おうとしたのだが――
「今は……こういうキラキラした恋愛ものを読む気分じゃな――い――……」
忌々しい思いで表紙を睨み付け、低く呟いた時、背後からニョキリと太い腕が現れ、同じコミックを持った。
「あ~あ……」
桃子は一人キャラメイトの一階の新刊コミックコーナーで平積みにされている『純恋(あい)、いつまでもキミと』という今一番嵌まっている少女漫画を手にとってはまた戻すという動作を幾度となく繰り返していた。
ホテルを飛び出してそのまま静岡へ帰ろうかと思ったが、折角東京に出てきてキャラメイト本店に寄らないのは勿体無いと寄り道しているのだ。
大の仲良しのマイカに何かここでお土産も買って行こうと色々物色していたら、大好きなコミックの発売日なのを思い出してついでに買おうとしたのだが――
「今は……こういうキラキラした恋愛ものを読む気分じゃな――い――……」
忌々しい思いで表紙を睨み付け、低く呟いた時、背後からニョキリと太い腕が現れ、同じコミックを持った。