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eyes to me~私を見てsecond―愛は無敵―
第6章 リトルプリンセスとプリンスの憂い
「やっぱり桃子ちゃんは隙だらけだね」
「え……」
由清は桃子の笑顔を見て苦し気な溜め息を吐き俯くが、不意に桃子の腰を抱き寄せて頬に素早くキスした。
「――!」
真っ赤になった桃子は拳を振り上げるが、由清に簡単に避けられてしまう。
「簡単に許したら駄目だろ……そういう優しさはね……男を付け上がらせるよ」
「アッ……ンソニー……!」
酸素不足の金魚の様に口をパクパクさせる桃子の頭をポンポン叩き、由清は明るい声を出した。
「まあ、これ以上は本当に嫌われるから今日の所は見逃してあげる」