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eyes to me~私を見てsecond―愛は無敵―
第7章 揺れる夜
「こんなの初めて飲んだ~……なんか、一口飲んだだけでフワフワする感じ……本当にこれってただのジュースなの?」
桃子は酒を飲んでいるかのように頬が上気して、フリルのブラウスから覗く鎖骨と首筋の辺りをうっすらと染めている。
由清は桃子の肌に視線を向けていたのを悟られないようにフイッと顔をバーテンの方へ向けて言う。
「マスター、なにか適当につまむものを頼むよ」
「あっ!そういえばお腹すいちゃった」
桃子は甘えるかのように由清に舌を出して笑う。由清はその何気ない彼女の仕草に胸の奥が痺れるのを感じながら、マスターに目線で注文を促す
「スナックとかポテトとか……あと少しお時間を頂ければピザを焼きますが」
皿を拭きながら言うマスターの言葉に桃子は大きく頷いた。
「嬉しい~っピザ食べたかった~!」
「良かったね、桃子」
突然呼び捨てにされて、桃子は真っ赤になり由清をマジマジと見る。