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eyes to me~私を見てsecond―愛は無敵―
第3章 躾られたBEAST
ようやく呼吸が自由に出来る様になった、と安堵したのも束の間、顎をつかまれる。
「ちょっ……」
何をする、と喉まで出かけた言葉は、押し付けられた唇によって封じられた。
触れられた瞬間、電流が走ったかの様な甘い衝撃が襲う。
必死に男の胸を押して逃れようとするが、身体中で抱き締められ、唇も舌もまるで磁石が吸い付くみたいに離れてくれない。
渾身の力を込め肘で男の胸を打つと、一瞬唇が離れた。
「……はあっ……はあっ……な……なんで」
恐怖と、見知らぬ男の無礼への怒りと、口付けに反応してしまった自分への戸惑いで、美名は涙を滲ませる。
男は、美名の両手首を纏め上げ、熱く見つめた。
「今に……人が……剛さんが……来たら……あ、貴方なんか……やっつけ……」
しゃくりあげ、声が詰まる。
男は、美名の頬をそっと撫でると、消え入りそうな優しい声で呟いた。
「……君は……美しい……画面で見るよりも……ずっと」