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eyes to me~私を見てsecond―愛は無敵―
第3章 躾られたBEAST



 彼が何故ここにいるのか、平然とした表情でいるのか理解できない。


(あんなに強く烈しく抱き締め押さえ付けて、気を失う程の巧みな口付けをしたのに――)


 綾波は、美名が震えているのは悪夢のせいなのだろうと思い優しく頭を撫で、日比野と柳に静かに言った。


「――大丈夫です。ご心配ありがとうございます……美名を休ませたいので……」


 日比野は穏やかに頷いた。


「何かあったら、又お申し付け下さい……では、お大事に……柳君、行きましょう……」
「は、はいっ!……美名様、今日はごゆっくりとおくつろぎ下さいね?食事もお部屋に運ばせますので……」
「ありがとう」


 丁寧にお辞儀をして出ていく二人に、綾波も軽く会釈をした。
 美名は目を瞑り、顔を綾波の胸に埋めてまだ震えていた。



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