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eyes to me~私を見てsecond―愛は無敵―
第3章 躾られたBEAST
美名は、乱れる息を必死で整えようとするが、しゃくり上げるのが止まらずに呻いた。
「あ……う……っ……」
綾波は、背中を擦ってやりながら静かに囁く。
「落ち着け……大丈夫だから……何か飲むか?」
美名は涙を流しながらコクリと頷いた。
綾波は小さく笑い彼女の頬にキスすると、冷蔵庫の中のミネラルウォーターを出して蓋を開けてやる。
「あ……ありが……っ……ひっ……ん」
美名は水を受け取ると、彼の目を見てまたしゃくり上げた。
「おいおい……そんなに泣いたら干からびるぞ……いいから飲め」
「ふっ……ん……」
美名は頷き口元に持っていこうとするが手が震えて上手く出来ない。
綾波は、ペットボトルに手を添えて彼女の口元に宛てた。