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eyes to me~私を見てsecond―愛は無敵―
第3章 躾られたBEAST
無心に水を飲む美名を見る彼の眼差しはとてつもなく優しかった。
水を飲むのに夢中だった美名も、途中から彼の顔を見て頬を赤らめる。
(もう……私ったら……見とれてる場合じゃないのに……)
美名は半分残したままペットボトルを押しやった。
「もう、いいのか?」
「……」
美名は、赤くなり俯いたまま黙っている。
綾波は彼女の頭をガシッと掴むと拳でグリグリやり始めた。
「ひっ……い、痛い痛い――っ」
美名は彼の胸を押し、逃れようと身を捩る。やがてフワリと暖かい腕が美名を包み込む様に抱いた。