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eyes to me~私を見てsecond―愛は無敵―
第3章 躾られたBEAST

不意打ちを突かれ、美名は息を止めてしまう。
綾波は美名の長い髪を指に絡め、いつもの優雅な仕草で口付けた。
「泣き止んだか?俺の姫様?」
美名の胸の中に堪らなく甘い想いが込み上げる。
「そういや、お前が泣くのは久々かもな……しょっ中ベーベー泣いてたからな」
「べ……っ、そんなに泣いてないよ!……多分」
美名が唇を尖らせ顔を上げると、吸い込まれそうな優しい彼の瞳がみつめていた。
美名は、痛みを覚える程にときめく。
「泣いても、怒っても構わん 」
「――えっ?」
綾波の長い指が、美名の頬に触れた。
「……ただし……俺の腕の中で……限定だ」
「……っ!」
美名の頬が、茹で蛸の様に紅く染まった。

