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eyes to me~私を見てsecond―愛は無敵―
第3章 躾られたBEAST

綾波は、いつもする様に美名の髪を指に絡めたり二つに分けて揺らす。彼女の顔に巻き付けたりして遊んでいた。美名は赤くなり俯いたままだ。
綾波は、三つ編みを作ってはほどく、という動作を繰り返しながら言う。
「ここは気に入ったか?」
美名は頷くしかない。都内一の高級ホテルの、恐らく最も豪華な部屋。何も文句など無かった。
「まあ、これは正直予定外なんだが……」
長い指がうなじをそっと撫でて、美名はその心地好さにうっとりする。
「……でも……私は……剛さんと一緒なら……どこでも幸せ」
言ってしまってから猛烈に恥ずかしさが襲う。美名はシーツを引っ張り顔を隠した。

