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eyes to me~私を見てsecond―愛は無敵―
第4章 マリッジブルー・プリンセス
ーー怒りにまかせて暴飲暴食してしまった。彼氏の前で……!
桃子は、今更ながら後悔していた。
(久し振りに会えたのに……マイカちゃんと女子会してるみたいなノリになっちゃった……こんなんじゃ、嫌われちゃう……)
"女の子らしく振る舞って大和撫子を目指す!"という決心を昨夜したばかりだった。
美名の結婚が決まり、桃子も自然とそういう事を意識する様になり、
"お姉ちゃんは今や立派な芸能人=(イコール)式には沢山の有名人が来る=プリキーの美名の妹として姉に恥をかかせる訳にはいかない
=私も今から花嫁修業してしとやかな女性になろう!"という結論にいたった。
だが、自分をそうそう変えられるわけもない。
大好きな美名と三広に久々に会えるという高揚感と、明日まで休みという解放感でテンションが高かった。
その反動もあり、気持ちがドーンと落ちてしまった。
シュンと下を向いてしまった桃子の顔を、三広が覗き込む。
「マジで、部屋で休んだ方がいいかも……て……ひぎっ!」
「み、三広君のエッチ――!」
桃子がいきなり三広の顎に頭突きし、彼はその場に転倒してしまった。
「きゃ――!ご、ゴメンねゴメンね――!だって……へっ……部屋へ行くとか言うからっ……」