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eyes to me~私を見てsecond―愛は無敵―
第4章 マリッジブルー・プリンセス
その頃。美名は、ベッドでシーツにくるまっていた。綾波からのプレゼントのぬいぐるみと共に。
ホテルへの道中で寄ったコンビニで引いた"バニッぴーくじ"で当てたのだ。
「ラストワン賞」の"しましまバニッぴー"を胸に抱き、彼が出ていったドアを見詰める。
ここに向かっている時、あんなに楽しかったのに――と、溜め息を吐かずにはいられなかった。
「小腹が空いたな」
綾波はコンビニの"スクエアK" に寄り、好物の「激辛チキン」を買った。
美名が店先に置いてあるバニッぴーを見て立ち止まる。
黒とグレー、ホワイトのモノトーンの縞模様で、スクエアK限定モデルだった。
バニッぴーが大好きな美名は思わず「カワイイ~」と声を上げ目を輝かせた。