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eyes to me~私を見てsecond―愛は無敵―
第4章 マリッジブルー・プリンセス
荒れ狂う海面の様に波打ち軋んでいたベッドが、抱き合う二人の鼓動が鎮まって行く様に凪いでいく。
美名は、達した余韻と疲労で強烈な眠気を覚え、綾波の胸の中で小さく欠伸をした。
彼の指が髪を撫で、頬を摘まみ、唇をなぞる。
トロンとした目で見上げる美名に、綾波が口付けた。
「お前の口を開かせるつもりが……開いたのは身体か……」
彼はくつくつと低く笑う。美名は紅くなり絶句したが、やはり眠そうに瞼が落ちてくる。
「つよ……しさ……あのね……?」
「……なんだ?」
美名は目を擦りながら呟く。
「ひび――のしゃん……が……私……に」
綾波は目を剥いた。
「日比野――!?」