この作品は18歳未満閲覧禁止です
- 小
- 中
- 大
- テキストサイズ
eyes to me~私を見てsecond―愛は無敵―
第4章 マリッジブルー・プリンセス
「……」
「おい……美名、つまりどういう事だ?」
美名の手を握り訊ねるが、彼女は既に寝息を立てていた。
「ひ……」
頬に手を伸ばすが、諦めて溜め息を吐く。眠る美名の身体に毛布を掛けてやった。
小さな子供がスヤスヤ眠るかの様な彼女の顔を見たら、これ以上の詰問はできない。
(そうだ……美名が自分から誘う訳がない……悪いのは……美名の可憐さに目が眩み手を出した奴だ……)
綾波は、静かにベッドから降りるといつもそうする様に、床に散らばった美名の服や下着を拾い丁寧に畳む。
自分も下着とズボンを穿いてシャツの袖に腕を通しながら、美名の言った事を考えてみた。