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eyes to me~私を見てsecond―愛は無敵―
第4章 マリッジブルー・プリンセス





「――美名?」

 綾波は美名の傍へ行きその手を握ろうと腕を伸ばす。 その時、美名の唇から吐息交じりに言葉が漏れた。

「ん……ダメっ……ひ……び……のさっ……やあっ……」

 苦しそうなだけの譫言には見えない。眠りの中へと堕ちながら、他の男に抱き締められ口付けられ、苛まれながら、甘く喘いでいるのだ。
 綾波に快感を与えられ啼く時の表情とは違う。
 他の男に触れられる事への恐怖と、背徳感に恍惚とする相反する感情だろうか。
 美名自身も戸惑いながら、日比野に与えられる甘美な刺激を受け入れている様な、そんな表情だった。

「――っ……日比野め……っ」
 
 日比野がどんな風に美名に触れたのか。
 美名が彼の腕の中でどんな美しい喘いだ姿を見せたのか。想像し、身体中が嫉妬で燃え上がる。



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