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eyes to me~私を見てsecond―愛は無敵―
第4章 マリッジブルー・プリンセス
綾波は息を呑み込んだ。
寝返りを打った時に捲れた毛布から彼女の美しい太股が惜しげなく晒されている。ベッドの脇に垂れたほっそりとした右腕は、誘っているかの様だ。
彼女の悩ましい寝姿を目にしてしまい、怒りと欲情を鎮める処か、身体が熱くたぎる。
(――見たらダメだ――!)
顔を逸らすと、美名がまた譫言で綾波を呼んだ、それが彼に消えない火を点してしまった。
「……つよし……さ」
「――!」
綾波は唇を結ぶとベッドに眠る美名の身体の脇に両手を突いて、自らもベッドへ上がる。
ギシリ、とスプリングが軋んだ。