この作品は18歳未満閲覧禁止です
- 小
- 中
- 大
- テキストサイズ
eyes to me~私を見てsecond―愛は無敵―
第4章 マリッジブルー・プリンセス
美名スヤスヤと少女の様に眠っている。
欲望を抱く自分に罪悪感を覚えた。が、彼女が寝返りを打ち、弾力のある双丘が揺れるのを目の当たりにし、そんな思いは跡形もなく崩れ去りそうになる。
「――っ……ダメだ」
綾波は目を瞑り、毛布を捲ろうとした手を離した。
今抱いたら、滅茶苦茶にしてしまう。
美名を思いやる事など関係なしに、怒りと欲だけを際限なくぶつけてしまう――
大切に愛する、と決めたのだ。
傷付けたり、泣かせたり……少なくとも、自分だけは彼女をそんな風に苦しめたくないと思う。
「つよし……しゃ……」
美名がまた呟き、綾波はギクリとした。彼女はにへらと唇を歪め笑いながら眠っている。
その間抜けな表情に綾波は吹き出し、笑いを噛み殺してそっと美名の髪を撫でた。
「……後でまた……可愛がってやるからな」