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eyes to me~私を見てsecond―愛は無敵―
第4章 マリッジブルー・プリンセス
すると美名がカッと目を見開いた。
綾波はたじろぐが、まだ美名は寝惚けているらしい。また瞼が堕ちて半目になる。欠伸しながら彼の首に腕を回し、引き寄せて来た。
「お……おい……美名」
「つよししゃ……ムニャ」
耳元で囁かれ、抑えようとしていた淫らな波がまた押し寄せて来る。
綾波は甘い香りに吸い寄せられる様に、彼女の唇にキスした。
「ふ……んん」
美名は、応えるようにに舌を動かしている。綾波は彼女を寝かしておこうと決心した事を忘れ、巧みに舌を絡ませて掻き回した。
「美名……」
唇を離し彼女を見詰めると、その瞳の色がいつもと違って見えた。
気のせいかと思い、確かめる様に頬に触れると、美名の唇が小さく動いた。
「ひ……びのさ……」