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eyes to me~私を見てsecond―愛は無敵―
第4章 マリッジブルー・プリンセス
綾波の顔が白くなった。
美名の頬に触れていた手はそのまま硬直する。
「……ん……剛……さ?」
今度こそ目を醒ました様だ。
目を擦り、両手で口を押さえ小さく欠伸をする。
美名は、人形の様に動かない綾波を見て目を丸くした。
「どうしたの?それ何の遊び……?」
美名は、邪気の無い笑顔を浮かべている。綾波は、顎を掴むと、先程とは比べ物にならない烈しい口付けをした。
「――っ……」
顎を掴む綾波の指も、唇も舌も、彼の吐息も焼ける程に熱い。ほんの何秒かのキスだったが美名の眠気を吹き飛ばし、蕩けさせるのには充分すぎた。
「剛さん……」
彼の唇が離れ、美名はベッドに静かに沈められた。
彼は服を着ては居たが、シャツの前が全部開いていて、程よく鍛えられた胸筋と腹筋が覗き堪らなくセクシーだった。
(また……私を……抱くの?剛さんったら……)
美名は、困ったような嬉しいような気持ちでいた。身体の真芯は確実に熟れて再び彼を求めている。
綾波のすらりとした腕が伸びてきて、美名は思わず瞼を閉じた。