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eyes to me~私を見てsecond―愛は無敵―
第4章 マリッジブルー・プリンセス
眠気のせいで記憶も覚束なかったがーー
抱き合っている最中や、終わった後にした会話を頭の中で辿りながら、赤面したり顔を覆い叫びながらベッドの上を転げた。
『日比野と話してくる』
不意に、彼のそんな言葉を思い出した。
美名は弾かれた様に起き上がる。
「――大変……!剛さんを止めなきゃ……」
立ち上がりベッドから降りると、鏡に映る裸の自分を見て小さく悲鳴を上げた。
首筋や胸元を、彼に付けられた無数の紅い華が彩っている。
「や……やだっ……こんなに……!?」
美名は、狼狽えながら着る服を探した。