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eyes to me~私を見てsecond―愛は無敵―
第4章 マリッジブルー・プリンセス
「……どうしよう」
まさか、この格好で部屋の外へ出て行けない。
「そうだ!桃子に着る物を借りよう!」
桃子も今夜は泊まる事になっている。
あの子の事だから下着も服も余分に持ってきているはず――電話すると、何回かのコールの後に桃子が出た。
『……お姉ちゃん?どうしたの?』
桃子は小声だった。
「あのね……頼みがあるんだけど」
『お姉ちゃんごめん、三広君が具合が良くなくてね、今休んでるの……私、傍についていなきゃだから……』
「えっ……大丈夫?」
『一日ゆっくりすればいいと思うんだけどね……あ、綾波、そろそろ部屋に戻ると思うよ?旦那様に頼みなよ~!じゃあね?』
「え……桃子、ちょっと!」
既に電話は切れていた。
美名はスマホを持ったまま唖然とする。