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eyes to me~私を見てsecond―愛は無敵―
第4章 マリッジブルー・プリンセス
すると突然ドアが開いた。
美名は、心臓が飛び出す程に驚いてベッドから転げてしまった。
バニッぴーを胸に抱いたまま痛みに顔をしかめていると、綾波の呆れた声がした。
「何してんだ……」
綾波は出ていった時とは違い、髪は整えられシャツのボタンも締められていた。
その瞳は凪いだ湖の様に静かで、美名は安堵すると同時にときめく。
綾波に抱えられてベッドまで運ばれた。
「ね、ねえ……剛さんっ」
(日比野さんと話したの?)
聞きたいのに、日比野の名前を口に出すのが憚られ、それ以上何も言えずに彼の目を見詰めた。
綾波は、フッと涼やかに笑い、美名をベッドに降ろして彼女の姿を舐める様に見る。
「……生まれたままの美しい姿の姫様のお出迎えは、なかなか刺激的だな」