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あたしに全部見せなさいっ!~大学編~
第7章 種明かし

「演劇部の新歓用の、ポスターモデル!?」
食堂のテーブルにて。
あたしと詩織は声を揃えて身を乗り出していた。
「あら、息ぴったり。でもこれ、まだ学内の生徒たちには秘密にしておきたいから、声のボリュームは落としてね?」
はっと口を塞ぐあたしの隣で、詩織も同じ仕草をしていた。
それを見て、また荒巻先輩はふふふと微笑んだ。
そのあと、真剣な顔つきで。
「……本当にごめんなさいね。まさか、この話を森永くんの彼女さんが知らなかったとは思ってなくて」
要約するとこうだった。
荒巻さんは写真サークルに所属していて、趣味の風景写真の他に、学内のいろいろなポスターなども手がけているという。そして、今はここにいないけれど、彼女の連れの日野梢(ひのこずえ)さんが演劇部所属で、その勧誘ポスターに柚留を起用したと。
話を聞いていて、その日野という人があたしが見かけたもう一人の女性だとわかった。国文科、三年。荒巻先輩の友人らしい。
「今回のポスターのテーマがね、『男の娘』なんだって。ムスメと書いてコと読む方ね」
それで柚留……。納得といえば納得だけども。

