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第7章 種明かし

　高校の時から柚留と仲が良かったのは知っている。一年と二年時はあたしや柚留と同じクラスだったけれど三年で別になってしまった。それでも、柚留と一緒にいるところをたまに見かけていたし、柚留の口から彼の話題は出ていた。
　直接話したことはそれほどなくても、あたしの中の谷内くんのイメージは、ゲーム好きで女の子にはあまり興味のなさそうな、おとなしめな男の子という感じだ。ちなみにゲーム好きというのも、柚留の話から。谷内くんはソシャゲが趣味らしい。
　あたしの中の谷内くんのイメージを柚留に伝え一目惚れが意外だと正直に告げると、柚留も頷いた。

「うん、僕も初めて。恋愛相談なんてされるの。いつも、エロゲに出てくる誰それが可愛い、みたいな話題しかされないし……」
「エロゲ……」

　むっつりか。また谷内くんの新たな一面を発見した。

「初めてだったから、余計夢中になっちゃったんじゃないかなあ。荒巻先輩に。それもあって、余計断れなくなっちゃって。でも、恋愛感情があることはバレたくないから言うなってきつく言われてたし、ポスターのことも秘密にしなきゃだったから、撮影が終わるまでは黙ってたかったんだ。その……まりねちゃんにも」