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あたしに全部見せなさいっ!~大学編~
第9章 エピローグ

「あ、おはよう」

 と柚留。あたしと詩織もそれに続いて挨拶をする。
 谷内くんは早口でおはようと返したあとに、興奮した様子で柚留に言った。

「柚留俺、今日告る!」
「ええっ!?」

 あたしたちは三人声をハモらせ大声をあげた。
 何その急展開。

「このあと荒巻先輩の家に行って、髪切ってもらうんだ。そのあと告る! 昨日決めたんだっ!」
「そ……そうなの?」

 迫力に押され、柚留が目をぱちぱちさせながら、谷内くんを見つめる。

「頑張って? いい結果報告待ってるね」
「おうっ!」

 そのまま食堂を飛び出す。はっとしたようにあたしたちにも頭を下げて、今度こそ廊下をかけ抜けていった。

「谷内くんて、あんな体育会系みたいなキャラだっけ?」
「愛ゆえね」
「……うーん、すごい気合いだよね」

 口々に呟きあって、とりあえず昼ご飯を調達しに注文所の最後尾に並んだ。
 昼時なだけあって、食堂も隣の小さな売店も、学生たちで混んでいる。
 パスタや定食うどんなどをそれぞれ調達し、席についてから、あたしは聞いた。

「そういえば、髪を切ってもらうって?」
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