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あたしに全部見せなさいっ!~大学編~
第4章 サークル見学にご用心!
踵を返そうとする詩織の腕を、思わずガシッと掴む。
「いやあ、まだ大学デビューしたてだし、腐女子って部分はだんだんとね、カミングアウトしたいというか」
「えー、別にいいじゃんサークル見学くらい……」
「エロってさ、一度堪能すると溢れすぎて制御聞かなくなるっていうか……。また末期脳が復活して、三度の飯よりびーえる漫画になっちゃう。散財しちゃう、買いまくっちゃうっ! バイト見つけるまでは、節約したいのっ!」
「あ、そういうこと!?」
腐女子だということを周りから隠したいわけじゃないの? まあ、それもあるんだろうけど、単純に金銭面が大きいらしい。
「わかったよー、いいよー柚留と二人で行くから」
そう言うと、何かを思い出したように、詩織はまた体を180度ターンさせて、柚留に向き直った。
「いい? ゆずちゃん。ちゃーんと勉強してくるのよ?」
「……え、勉強?」