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第4章 サークル見学にご用心！

　柚留が男だって打ち明けたとたん、柚留のまわりにサークルの先輩たちが群がり始める。
　……いや、別に最初から性別を隠そうとしてたわけではないんだけど。
　柚留はびっくりしすぎて、あたふたと先輩たちを交互に見ながら口をパクパクさせている。それくらい、柚留への周りの食いつきっぷりが凄まじかった。

「あの……っ？」

　怖がって、何歩か後ろに後ずさる柚留。
　普段クラスの子達から女子みたいな扱いを受けてもあんまり気にしなかった柚留だけど、みんなでよってたかってそこを突っ込まれたら嫌だろうなー、なんて、思いつつ、先輩たちの勢いに圧倒されてあたしもつい見てるだけになってしまった。

「ねえ、メイクとかはしないの？」

　先輩たちの一人が言った。

「メイク……ですか？」

　戸惑う柚留。

「体もちっちゃいねー。これだったら入るんじゃない？　女物の服」
「女装させてみる？」
「うわー似合いそうっ。リアル漫画の資料になりそうねっ」