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あたしに全部見せなさいっ!~大学編~
第5章 激情のお仕置きタイム
「あ……もう、頬張るから」
すかさず柚留が背中をさすってくれるけど、あたしはついその手を振り払ってしまった。
ーー他の女の子にも、きっと触ってるだろう手で、馴れ馴れしく触られるのも嫌に感じてしまって。
柚留の顔は見なかった。また傷ついた顔、してるかな。
お茶を飲んでやっとむせていたのが治まる。隣ですっと、柚留が立ち上がった気配がした。ちょっとして、あたしの目の前にコップが置かれる。
水だった。柚留が持ってきてくれたみたい。一応三人とも定食と一緒にお茶を持ってきてたけど、ちょっと熱かったから、水の方が嬉しい。柚留の気遣いに、いつもだったら感謝してるけど、その優しさすらなんだかわざとらしく感じてしまって……。
ありがとうが言えなかった。
詩織はそっと嘆息した。
「……氷河期到来ね」
詩織の言葉に、あたしは何も返せなかった。