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あたしに全部見せなさいっ!~大学編~
第5章 激情のお仕置きタイム

「ーーねえ、まだおもちゃ取っちゃだめなの?」

 昼休みがあと十分で終わる。身支度を整えて席を立ったところで、柚留が小声で聞いてくる。

「当たり前でしょ。今日一日ずっとつけてるのっ」

 今日はあたしも柚留も三限で終わりだけど。つまりはあと九十分。

「だって、大崎さん……も一緒でしょ?」
「……そ。バレないようにしないとだね」
「やだ、無理だよ……っ」
「ねえ、なーにこそこそ話してんの? また喧嘩?」

 廊下を歩きながら、前を行く詩織が振り向く。

「…………っ」
「なーんでもない」

 柚留は無言でふるふると首を振り、あたしも曖昧に笑いながらそう答えた。
 さすがに大学に入学早々こんなのしてるってバレたら、また変態って言われちゃうよね。……いや、もう言われてるけど。

「だったら、慣れてっ」
「……え?」

 顔をあげる柚留。あたしは鞄をごそごそと漁り、おもちゃのスイッチを入れた。

「ぁう……っ」

 口から小さく悲鳴が洩れて、柚留は弾かれたように自分の口をふさいだ。
 キョロキョロと、まわりを見渡す。幸いあまり人は多くなく、柚留の行動を不振がる人はいなかった。詩織もあたしたちより前を歩いているから気付かなかったみたいだし。
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