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あたしに全部見せなさいっ!~大学編~
第5章 激情のお仕置きタイム
「ーーまりねちゃん?」
ふいに目前の柚留の顔が、ふにゃふにゃと歪んだ。それが自分の目の端にたまった涙のせいだと気付くまで、数秒。
目の奥が熱かった。
そうだ、あたしには、こんなに柚留が特別なんだ。柚留だからできること、許せることがいっぱいある。してあげたいことも、してほしいことも。
柚留だから。柚留が、好きだから。
だからこそ、柚留が他の女の子に特別な感情を持つのは嫌だった。そんなの許せない。柚留の彼女として、柚留をずっと独占したい。
だけど柚留は嘘までついて、年上のおねーさんとの関係を隠そうとした。
そんなに、その女性のことが大切なの? あたしよりも?
ーー好きなの? その人のことが。
その結論にたどり着くのと、あたしの唇から嗚咽が零れるのはほとんど同時だった。